Mt.300 Tsubasa Kurashiki
つばさ倉敷

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つばさ倉敷パラグライダースクール(岡山県)

パラグライダー用語集


サーマル
地表近くの温められた空気が、周囲の冷たい空気の中で上昇するとき、これをサーマル(熱上昇風)と呼ぶ。
サーマルの周囲では、上昇流の周りに生じる下降流(シンク)も発生しており、これらの対流現象が起きている。また、このとき上昇風に含まれる水蒸気が結露して雲を生成すると積雲となり、発達して積乱雲となることもある。

サーマルストリート
サーマルによって対流が発生している層全体に、同じ方向の風が吹いているとき、風向に沿ってサーマルが列状に発生する傾向がある。これをサーマルストリート(サーマルの線状分布)と呼ぶ。
なお、サーマルストリートの各サーマルの上空に積雲が発生しているとき、これを、クラウドストリートと呼ぶ。

サーマルソアリング
地表近くの暖められた空気が、上昇して発生する熱上昇風(サーマル)を利用して上昇したり、滞空したりすること。
サーマルの中ではリフト(上昇風)の強さが異なっており、最も強いリフトが得られるサーマルの中心をコアと呼ぶ。また、サーマルの周囲には下降流(シンク)が生じていることもあり、サーマルソアリングには、サーマルの中心をはずさずに旋回を続けていられるだけの技術が必要である。

最小沈下速度 (サイショウチンカソクド)
機体の沈下速度(沈下率)が最小となるときの対気速度を指し、単位はkm/hで示す。
最小沈下速度は最良滑空速度とは違うことに注意!一般に最小沈下速度は、最良滑空速度よりも遅い速度となる。

サイドアプローチ
風下側からSの字旋回で高度処理をしながら、ランディングアプローチをすること。
《関連》オーバーヘッドアプローチ

サイドウィンド
横風のこと

サイドベントホール
各リブ(リーム)の内部(壁面)にあいた空気孔のこと。これにより、セルの集合体であるキャノピー全体に空気が均一に行き渡り、翼形を維持する。

最良滑空速度 (サイリョウカックウソクド)
機体の滑空比(L/D)が最良となる対気速度を指す。つまり、無風状態の時に、最も遠くまで到達できる速度のこと。
これよりも、速く飛んでも遅く飛んでも機体の滑空比が悪化するため、最良滑空速度で飛んだときの到達点よりも手前にランディングしてしまう。
最小沈下速度とは違うことに注意。一般に最良滑空速度は、最小沈下速度よりも速い速度となる。

サスペンションライン
通称「ライン」。パラグライダーのライザーとキャノピーを繋いでいるヒモ(ライン)、またはレスキュー(緊急パラシュート)のキャノピーとブライダルコードを繋いでいるヒモ(ライン)を指す。

サポート
@ テイクオフなどで、キャノピーを広げたりして、フライヤーをお手伝いすること。
サポートをする場合は、フライヤーが安全にかつ快適にテイクオフできるように、風向などを考えてキャノピーを広げる。また、フライヤーから指示があった場合はそのようにする。
良いサポートは、スタ沈を減少させることができる。(回収の手間も省けるし…)
A クロスカントリーフライトにおける、地上のお迎え部隊

失速 (シッソク)
翼が揚力を発生させるには、翼面に沿った滑らかな空気の流れが必要である。この安定した空気の流れを層流と呼び、安定した滑空状態を得るために欠かすことのできない存在である。
失速とは、何らかの原因で層流の状態が乱れ、翼面から層流が剥離して乱流を形成し、充分な揚力が得られなくなった状態を指す。
つまり、キャノピーが潰れていない状態であっても、翼面から層流が剥離して揚力が得られなくなった場合も、失速状態のひとつである。パラグライダーでは特にこの状態を「ディープストール」と呼び、「フルストール」とは区別している。

実測 (ジッソク)
実際に計測した値、もしくは設計上の値を指す。パラグライダーの場合は設計値を用いるのが一般的であり、キャノピーのアスペクト比などを算出する際に使用される。「アスペクト比(実測)」という場合はキャノピー上面(アッパーサーフェイス)の曲面に沿って計測された翼面積と翼弦長の比を指す。立体縫合による誤差やラム圧によるセルの湾曲が無視できるほど小さい場合は、キャノピーを地面に広げた状態で計測しても可。
対義語は「投影(トウエイ)」

GPS (ジーピーエス)
Global Positioning Systemの略称。GPS計器とは、複数の衛星からの電波に基づいて、現在位置を三次元的に算出する装置である。
パラグライダーにおいては、通称「カーナビ」のハンディサイズのものだと思えば良い。

シーリング
「雲底(ウンテイ)」とも言う。雲の底。積雲、積乱雲などの雲の最下部が平らになっている部分をいう。
このシーリングが暗い色になっている場合、強い吸い上げが予測されるため近づいてはならない。

渋い (しぶい) 【mt.300用語】
ソアリングぎりぎりの風のこと。
使い方としては、「渋い風だったよね」など

シュート
フライヤーよりも前方にキャノピーを走らせて、キャノピーが前方から下に向かって落ちてしまうこと。「シューティング」とも呼ぶ。
一般に「抑え」が遅れたり足りていないときに生じる。
シュート(Chute)とは、原語は仏語で落下すること。また、パラ(Para)とは防ぐことであり、これを組み合わせでパラシュート(ParaChute:落下を防ぐもの)という単語が生まれた。

昇降計 (ショウコウケイ)
別名、「バリオメーター」。上昇・下降状態を計測して表示する計器。コンマ数秒程度の瞬間的な変位を捉える機能と、数秒間の平均変位を示す「Mean(平均値)バリオ」機能の2通りある。

ショート
目標としたランディング地点よりも、手前に降りてしまうこと。

シンク
下降気流のこと。
サーマルの周囲に生じるものと、湖沼や森林上空など地形的な対流がもたらすものがある。

スタ沈 (スタチン)
テイクオフに失敗してテイクオフ直下に沈(チン)すること。
風向・風速が急に変わったなどの原因による場合と、不充分なライズアップ状態にも関わらず機体に飛び乗ったなどの技能不足による場合がある。
一般に、スタ沈したフライヤー自身は前者のせいにして、周囲の人は後者が原因と考えることが多い。

スタビライザー
キャノピー両翼端の垂直な部分を「スタビライザー(安定器)」と呼ぶ。グライダーの挙動を安定させる働きをする。

ストール
失速すること。
翼が揚力を発生させるには、翼面に沿った滑らかな空気の流れが必要である。この安定した空気の流れを層流と呼び、安定した滑空状態を得るために欠かすことのできない存在である。
ストールとは、何らかの原因で層流の状態が乱れ、翼面から層流が剥離して乱流を形成し、充分な揚力が得られなくなった状態を指す。
つまり、キャノピーが潰れていない状態であっても、翼面から層流が剥離して揚力が得られなくなった場合も、失速状態のひとつである。パラグライダーでは特にこの状態を「ディープストール」と呼び、「フルストール」とは区別している。

スパイラル
緊急時の降下手段として使われる手法のひとつ。体重移動とブレーク操作によって大きなバンクを掛けながら急旋回し、急降下していくこと。

スパン
キャノピー両翼端の間の長さ。「実測」と「投影」の2通りの数値がある。

スピードメーター
機体の速度、または風速を計測する道具。フライト中に使用して対気速度を計測するものと、地上で風速を計測するものがある。

スピン
「フラットスピン」とも呼ばれる。
スピンとは、キャノピーが進行方向と関係なく回転してしまう状態であり、通常の旋回動作とは全く異なる現象である。
これは、片翼の失速や潰れによって片側だけ前進速度が極端に低下し、旋回に入り始めたときに残った片翼がそれを追うように前方に加速して回転状態に入るものである。
この回転は急速に始まり、キャノピーの回転にフライヤーが追従できずにライザーツイスト(ライザーがねじれてしまう現象)を起こすことがある。また、回転によって、エアーインテークから空気が供給されるため翼形が維持されるという特徴を持つ。
このスピンに入ってしまったら、ブレークコードを完全に緩めて通常の滑空に復帰するのを待つか、ライザーツイストなどによって回復が困難だと判断された場合には、速やかにレスキューを使用すること。
化粧が落ちてしまった「すっぴん」とは違いますヾ(・・;)ォィォィ

スラローム走行 (スラロームソウコウ)
グランドハンドリングの項目のひとつ。キャノピーを立ち上げて頭上に安定させた状態のまま、地上に置いたパイロンを廻るようにS字走行を行うこと。
キャノピーの傾きとブレーク操作、風との関係を体感的に習得するための練習方法です。

積雲 (セキウン)
サーマルなどの上昇気流がある一定高度に達したとき、上昇気流に含まれる水蒸気が結露して積雲となる。
一般に、雲底が平らで雲頂が丸い形の雲である。

積乱雲 (セキランウン)
積雲が発達したもの。一般に「入道雲」と呼ばれる。
大気の状態が不安定なときに、積雲が一気に発達して積乱雲となる。積乱雲の内部では極めて強い乱気流になっており、また周囲や付近でも、強い上昇・下降流が現れる。雲底部分での強い上昇流(これを「吸い上げ」と呼ぶ)に捕まると、そのまま積乱雲の内部に運び込まれてしまう恐れがあるので、積乱雲の雲底近くを飛行する場合はとくに注意が必要。また吸い上げに捕まりそうなときは、緊急降下手段を用いて雲底から離れること。一般に、雲底が暗い色をしている積雲・積乱雲には近づいてはいけない。

セットタイム
競技種目のひとつ。あらかじめ定められた時間どおりにフライトすることを競う競技。

セル
キャノピーの1区画。エアーインテークから始まってキャノピーの後縁までの区画であり、リブ(リーム)で仕切られた気室。原意では区分された小部屋を指す。

前縁潰れ (ゼンエンツブレ)
キャノピーの前縁が潰れることを言う。前縁のエアーインテーク部分が潰れるだけで、そのまま滑空する場合と、前縁の中央が潰れてキャンピーがV字上に折れ曲がり、両翼端が前方に突出する場合がある。

前進力 (ゼンシンリョク)
大気中を滑空する機体には、重力が下向きに作用している。パラグライダーのキャノピーの下面(ロワーサーフェイス)は、後縁よりも前縁が下がった形状になっており、重力によってキャノピーが下方向に移動すると、下面で受け止めた空気がキャノピーの後方に流れる構造になっている。この結果、空気を後方に押し流す反作用として、キャノピーを前方に移動させようとする力が働く。この力を前進力と呼び、発生の源は重力である。

センタリング
一定位置に留まって360度旋回を行う技術。サーマルソアリングなどでは、必須の技術である。

ぜんぶ
ブレークコードを一杯まで引く操作、または一杯まで引いた状態のこと。
「フルブレーク」とも言われる。引いた位置の手の位置がお尻あたりだということから、「おしり」とか言われる。また、ファイナルアプローチでフルブレークすることを「フレアー」をかけるという。

ソアリング
上昇気流を利用して、滞空すること。サーマル(熱上昇風)を利用したものは、サーマルソアリング、リッジ(斜面風)を利用したものは、リッジソアリングと呼ぶ。

総重量 (ソウジュウリョウ)
グライダーとフライヤー、および全装備重量を含めた重さを言う。

つばさ倉敷パラグライダースクール(岡山県)

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